カーフキックを理学療法士の視点で考える、なぜ効くのか?

こんにちは、理学療法士の川添聖太です。

   

年が明けて、あっという間に2ヶ月が過ぎてしまいました。いかがお過ごしでしょうか?

  

2020年の大晦日、RIZIN(総合格闘技団体)の試合が放送されてから1つの打撃技が話題になっています。

 

それはカーフキック(Calf kick)という技です。

カーフ(Calf)→ ふくらはぎ

キック(Kick)→蹴る

 

その名の通りふくらはぎを蹴る技です。

 

2020年のRIZINの注目された試合で、この技が決定打となって決着がつきました。

 

この技を何発も食らってしまうと、まともに立つことができなくなります(動画参照)。

 

蹴り足の固いところでスネの外側を蹴る技なのですが、なぜただの蹴りを数発受けてしまうだけで、このようにまともに立つことができなくなるのでしょうか?

 

下腿の解剖

まずは蹴る標的になっている下腿(スネ周り)の解剖を見てみましょう。

 

これは左スネを左斜後ろから見ている図です。丸で示したところはカーフキックによって打撃を受ける部位です。

 

見てわかるほど細長い筋肉は体表に近いため外から力を受けやすくなっています。

この下腿には身体を支える重要な筋・神経が存在しています。以下にその一部を紹介します。

 

【深腓骨神経】前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋

【浅腓骨神経】長腓骨筋・短腓骨筋

上記の筋は、足首を上下に動かす運動横方向の動揺を抑える役割を担います。その他、その皮膚の感覚を司る神経も沢山存在します。

 

これらの筋肉・神経がダメージを受けてしまうと、足首に力が入らずにだらんと下がったり、しっかりと体重をかけられなくなります。

 

カーフキックの対応策

第2の心臓と言われるふくらはぎ周囲を蹴る技「カーフキック」の対応策はいくつかあります。

 

その中の一つに「カット」という技があります。

 

カットとは「蹴りをスネで受ける」技で、硬い部位で身体を守ります。

左図では柔らかい筋肉でキックを受けてしまうので筋肉・神経を痛めてしまいます。

 

右図ではキックを硬い骨で受け止めるため、ダメージを軽減することができます。さらに守るだけでなく、蹴った相手にダメージを与える場合もあります。

身体の構造を理解していると競技においては試合を有利に進めることができます。

 

今回は格闘技の技を紹介しましたが、普段は使うことがないですよね(笑)

 

私の専門は空手道ですが、カーフキックについて知りたいという場合は川添までお尋ねください。

 

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