こんにちは、理学療法士の中束宣仁です。
暖かい日も増えてきて、運動するには良い季節となってきましたね。
写真は、外部活動として行っているサッカースクールでのトレーニング風景です。
スクールでも感染対策を万全に行ったうえで、小学生年代の子どもたちと一緒に楽しくやらせてもらっています。
最近は、運動する子ども・しない子どもの二極化、ゲームやスマートフォン時間の増加、遊び場の減少などが問題視され、子どもの運動不足や体力低下が懸念されています。

子どもの運動への意識
スポーツ庁では、子どもから成人を対象とした体育・スポーツ・健康に関するさまざな調査を行っています。
そのうちの一つ、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では小学5年生・中学2年生を対象にさまざまなアンケートをとっています。
●運動・スポーツの好き嫌い
小学生 | 中学生 | |
好き・やや好き |
男子:93.3% 女子:87.6% |
男子:89.2% 女子:79.1% |
やや嫌い・嫌い |
男子:6.6% 女子:12.3% |
男子:10.8% 女子:20.9% |
(参考:全国体力・運動能力、運動習慣等調査 令和元年度版)
●運動への意欲:卒業しても運動する時間を持ちたいか
小学生 | 中学生 | |
思う |
男子:77.3% 女子:71.5% |
男子:70.6% 女子:59.8% |
思わない |
男子:5.6% 女子:6.3% |
男子:8.6% 女子:10.9% |
(参考:全国体力・運動能力、運動習慣等調査 令和元年度版)
この結果から、
・多くの小学生は運動やスポーツは好きで、運動意欲も高い傾向
・中学生になるにつれ、運動やスポーツが好きな割合も運動意欲も減少傾向
・女子での減少割合が大きい
これは調査を開始した平成20年以降同様の傾向を示しています。
運動を続けてもらうには?
運動習慣は健康的な生活と深く関係しています。これは子どもから大人までどの年代にもいえることです。
そのため、生涯にわたって運動が続けられることは大切なことです。
大人は健康のために運動することも多いかと思います。しかし、子どもは将来の健康を考えて運動することはほとんどないと思います。
ただ子どもの運動は、身体機能面や心理面などさまざまな要因に影響を与えます。そのため、子どもの運動は重要です。
※子どもの運動が必要な理由は、またの機会に詳しく書ければと思います。
まず子どもには、”運動やスポーツをまずは好きになってもらう”ことが大切だと思います。
また、好きになってもらったら”好きなままでいられる”ことも同時に大切です。
そういった環境を周りの大人(親、先生、指導者など)がつくっていけると、学年が上がるにつれ運動やスポーツから離れてしまう割合も減らせるのではないでしょうか。