こんにちは、理学療法士の佐藤です

 

突然ですが、「サルコペニア」という言葉をご存知でしょうか?

 

日本語ではあまり馴染みのない言葉だと思います

 

語源はギリシャ語で、『sarx(サルコ):筋肉』と『penia(ペニア):喪失』を組み合わせた造語だそうです。

 

世界保険機構(WHO)では2016年に正式に国際的に治療が必要な疾患として認めています

 

つまり、病気の名前です

 

日本のサルコペニア・フレイル診療ガイドラインでは

 

「高齢期にみられる骨格筋量の減少と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下」した状態と定義しています

 

そのため、サルコペニアの診断には歩行速度や握力が全身の筋力指標として用いられています

  

男性が25kg以下、女性が20kg以下が基準に該当します

  

学生時代の体力テストで想像しやすい握力ですが、老年医学の分野では診断項目の1つとして取り入れられています。

  

そんな握力ですが、今回その握力を計測する器具を新調しました

 

赤と青のカラーリングは見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

デジタル表示で小数点第一位まで計測可能で、握りはラバーでコーティングされて握りやすくなっています

 

持ち手はハンドルで微調整可能で老若男女、さまざまな手の大きさに対応できるようになっています

 

当院のリハビリテーションでは、高齢者の転倒予防の評価の一環として

 

下半身のバランス機能だけでなく、握力も全身の筋力指標として取り入れて、

 

個別のリハビリテーションの処方を行なっています

 

これを読んでぜひ握力気になる方はスタッフに声をかけてみてください