こんにちは、理学療法士の中束宣仁です。
8月24日にはパラリンピックが開幕し、パラリンピックもあとわずかとなりましたね。
オリンピックでは、サッカー男子が4位と惜しくもメダルに届かず、女子はベスト8という結果に終わりました。
パラリンピックの競技種目にもサッカーがあります。
パラリンピックでは、「5人制サッカー/Football 5-a-side」という競技名で行われています。
日本では「ブラインドサッカー」と呼ばれ、海外では「Blind Football」とも呼ばれています。
ブラインドサッカーとは名前の通り、視覚を完全に閉ざした状態でプレーします。
また、視覚のレベルによって2つの競技種類(ブラインドサッカー/ロービジョンフットサル)があります。
視覚レベルのクラス分け
視覚障がい者スポーツでは、程度によって3つのカテゴリーに分けられています。
B1 | 全盲から光覚(光を感じられる)まで |
B2 | 矯正後の診断で、視力0.03まで、ないし、視野5度まで |
B3 | 矯正後の診断で、視力0.1まで、ないし、視野20度まで |
ブラインドサッカー:B1クラス ※パラリンピック種目
ロービジョンフットサル:B2/B3クラス
視野について
視野の見え方について、イメージを紹介します。
画像はメガネスーパーのホームページ内でロービジョン・弱視の方・家族の方への案内として紹介されています。
※画像は見え方のイメージです。

競技の特徴
ブラインドサッカー、ロービジョンフットサルともに各種目ならではのルールがいくつかあります。
また、フットサルを基にルールが考案されていることから、フットサルと共通する部分もあります。
フットサル | ブラインドサッカー | ロービジョンフットサル | |
ピッチ | 16~25m×25~42m | 20m×40m | 20m×40m |
ゴール | 2m×3m | 2.14m×3.66m | 2m×3m |
ボール |
4号球(ローバウンド) |
4号球(内部に金属) ※音が鳴る |
4号球(区別がつきやすい色) ※音は鳴らない |
人数 | 選手5人(FP4人、GK1人) |
選手5人(FP4人、GK1人) スタッフ2人(監督、ガイド) |
選手5人(FP4人、GK1人) |
試合時間 | 前後半20分(プレイングタイム) | 前後半各20分(プレイングタイム) | 前後半各20分(プレイングタイム) |
ブラインドサッカーならではの特徴としては、FP(フィールドプレイヤー)はアイマスクの着用、GK(ゴールキーパー)は晴眼者または弱視者、目の見える監督とガイドの存在、音の鳴るボール、Voy(ボイ)という声、サイドフェンスなどがあります。

日本サッカー協会のホームページでは、サッカー/フットサル/ビーチサッカー [http://www.jfa.jp/]
日本ブラインドサッカー協会のホームページでは、ブラインドサッカー/ロービジョンフットサル [https://www.b-soccer.jp/]
各協会のホームページでは、各種目についての詳細なルールや特徴などが載っています。
日本ブラインドサッカー協会では、大人だけでなくキッズ・ジュニア年代からのトレーニングやキャンプが行われています。
今回のパラリンピック日本代表メンバーも、最年少が18歳、最年長が45歳と年齢も幅広いメンバー構成となっています。またパラリンピックでは男子選手のみとなっていますが、女子日本代表の活動もあります。
また、ブラインドサッカーのクラブチームは全国で25チームが活動していて、他の競技と同様に男女問わず幅広い年代で行われています。
サッカーに関連する競技はさまざまありますので、興味を持たれた方は是非各協会のホームページや動画などを見てみてください。