こんにちは、理学療法士の中束宣仁です。

 

サッカー日本代表が、無事2022年W杯カタール大会の出場を決めましたね。

 

また、予選リーグの組み合わせも決まり強豪国であるスペイン、ドイツと同じにグループになりました。

 

11月に開幕となるので楽しみですね。

 

先日、FCバルセロナ(スペインリーグ)下部組織の現役フィジカルトレーナーのオンラインセミナーを受ける機会がありました。

 

セミナー内容は、”フィジカルトレーニング”についての内容でした。

 

サッカーの動きの特徴

スペインの名門サッカークラブの1つであるFCバルセロナでは、サッカーにおける特異的能力として大きく4つに分けています(下図)。

(Edu Pons Alcalá et al, Training in Team Sports: Optimising Training at FCB,2020を参考に作成)

 

セミナー内ではこれらの動きをさらに細分化し、また動きの変化についても述べていました。

 

具体的にDisplacement(移動)では、方向転換、加速/減速、リズムの変化などがあります。

 

サッカーにおける移動能力を向上させるには、ただ走るだけでなく動作に変化を加えてトレーニングを行うことが重要となります。

 

サッカーに特化したフィジカルトレーニングでは、4つの要素が含まれていることが重要となり、さらに細分化された動作も行う必要があります。

 

その中で強度や負荷を設定し、また動きにも変化をつけたりすることでより実践に近いトレーニングとなります。

 

リハビリテーションでもスポーツ復帰の時期には、これらの動作を評価し、足りない能力に対しては個別のメニューを作成しています。

 

当院には、クラブチームに所属する小学生や中学生、部活動に所属する中学生や高校生、また大学や社会人でも続けている競技レベルが高い方も来院されます。

 

基本的なトレーニングから競技特性に応じたトレーニングまで実施することで、再発予防やパフォーマンス向上にもつながります。

 

また当院には、サッカー、フットサル、陸上、ボクシング、バスケットボール、クライミングなどのさまざまな競技経験者がいます。

 

競技経験を活かし、より競技特性に応じたリハビリテーション・トレーニングを実施しています。

参考文献

1)Edu Pons Alcalá et al, Training in Team Sports: Optimising Training at FCB,2020