こんにちは、西東京かとう整形外科の理学療法士の小柳です。

 

私は、理学療法士以外にも『福祉住環境コーディネーター 2級』という資格を取得しています。

 

この資格は、高齢の方や障がいのある方などが、できるだけ自立して生活を送れるように住環境に対してアドバイスを行えるものです。

 

今回のブログでは、自宅の住環境で気を付ける転倒予防についてお伝えします。

高齢者の転倒

高齢の方では、転倒してしまった場合に

①大腿骨頸部骨折

②上腕骨近位部骨折

③橈骨遠位端骨折

④脊椎圧迫骨折 

などの骨折が多く生じるとされており、転倒で大怪我を負ってしまいます

 

また、要介護認定を受ける方の理由でも、1位認知症、2位脳血管疾患、3位高齢による衰弱、4位転倒の順番になっており転倒によって介護が必要になる方も多く、転倒を予防していくことが重要です。

 

自宅では、寝室で転倒が起こりやすい

自宅で転倒が多い場所はどこでしょうか?

 

トイレやお風呂場でしょうか?

 

自宅内で最も転倒が多い場所は『寝室(居室)』です!!

 

これには、さまざな理由があると思いますが

①障害物が多い環境になりやすい

②暗い環境で移動することが多い

③慣れた環境で、お風呂や階段などと比べて注意散漫になりやすい・・・ などが考えられますね。

 

また、気をつけなければいけないこととして、夜間トイレに行く時など

 

寝起きで足元がおぼつかない、暗い部屋でものに躓く、明るいトイレと暗い部屋の明るさの差 など

 

転倒しやすい原因がたくさんあります。

 

ここからは、一緒に自宅の環境をチェックしながら読んでみてください。

自宅の環境チェック

自宅の簡単なチェック箇所を3つ紹介します

□ 床に電気コードやカーペットのへりなど躓きやすい場所はないですか?

□夜、トイレへ行く時に部屋や廊下は真っ暗な状態ではないですか?

□部屋と廊下の段差は、ぱっと見でわかりやすいですか?

簡単な対策としては、

電気コードは、片付けておき必要な部分だけ出す(基本的に片付けておくとより安全です)

夜間は真っ暗にするのではなく、常夜灯や足元灯などをつける

階段や段差の色を変える(夜に見やすい蛍光色などがおすすめです)

などの対策を行うことで少しでも、自宅での転倒予防が行えます。

これ以外にも、自宅内で、転倒につながりやすい箇所はたくさんありますので、3つ以外にも『こんな所が危ないかな?』と考えながらセルフチェックしてみてください。

 

きっと思った以上に危ない場所が見つかるかもしれません。

 

また、当院では『福祉住環境コーディネーター』を取得しているスタッフがおります。

 

お身体のことだけではなく、手すりや寝具などの住宅環境、杖などの歩行補助具についてもアドバイスさせていただきます。

 

自宅での転倒やご自身のバランスに自信がない方は、お気軽に保谷駅徒歩2分の当院までご相談いただければと思います。