子どもの遊び

こんにちは、理学療法士の中束です。

 

夏季休暇も終わってみると早いもので、社会人になると学生時代の夏休みがいかに長かったのかと感じますね。

 

学生時代の夏休みといえば、宿題は二の次で遊びや部活に夢中になっていた記憶があります。

 

近年、生活環境の変化などから子どもの遊び時間の減少、遊び場所の減少などが問題視されることがあります。

 

なぜ遊びの減少が問題視されているのでしょうか?

 

そこで今回、いくつかの著書の中から”子どもの遊び”についての内容を紹介し、遊びの必要性を考えてみようかと思います。

 

遊びのタイプ

最初に、遊びの6つのタイプを紹介します。

 

  • 肉体的な遊び
    走ったり、飛び跳ねたり、追いかけたり、荒っぽいゲームなど
  • 言葉遊び
    フレーズ、語呂合わせ、韻を踏む、多様な文法構造を試したりなどから母語のすべての要素を理解する
  • 探索的な遊び
    物事の理解を構築するために探究する
  • 建設的な遊び
    知的なもの(物語、詩、メロディーなど)と手作業的なもの(道具、乗り物など)を作り出す
  • 空想的な遊び
    ごっこ遊び、想像力を鍛え論理的な思考のベースとなる
  • 社会的な遊び
    他社との協力(協調性)、感情や衝動のコントロールを学ぶ

 

6つのタイプは互いに相いれないものではなく、遊びの中で1つ以上が同時に機能します。

 

そしてこれらの経験を通して、個々の人間が生活していく上で必要なスキル(生存スキル)を身につくとされています。

 

遊びの発達

時期発達の特徴遊びの発達
新生児期
動くものを目で追う、音の鳴るものに反応、手に触れたものを握る・母子関係を基盤とした感覚遊び
乳幼児初期
(1~6ヵ月)
視覚探索機能(眼球運動のコントロール)、頭部コントロール機能、臥位での姿勢制御、
上肢コントロール機能(自己身体に触れる、対象物へのリーチ)
・口を中心とした感覚遊び
乳幼児後期
(7~12ヵ月)
座位の安定、移動運動の開始(四つ這い)、手の発達、模倣動作
指差し、言語理解が進む、共同注意(他者との共有)の始まり
・探索的な遊び(探索行動をする)
・玩具などでの一人遊び
・言葉遊び
幼児期初期
(1~3歳)
基本動作の発達(立つ、歩く、走る、跳ぶなど)、姿勢制御の発達、新たな動きの発達
リーチ・把握・物品操作などが上手くなる、応答・共感の指差しが増える、言葉数の急激な増加
・盛んな探索行動(行動範囲の拡大)
・他者の真似ごっこ(模倣動作)
・建設的な遊び
・歌やリズムに合わせた遊び
幼児期後期
(4~5歳)
高度な粗大運動の発達(片足立ち、階段昇降、ケンケン、スキップなど)、身体イメージの発達
上肢スキルの発達(力のコントロール、両手の協調性など)、認知の発達(欲求のコントロール、対人関係)
・複雑な身体動作の遊び
・友達と一緒に遊ぶ
・他者との簡単なルールのある遊び
学童期
運動機能(筋力、有酸素能力、俊敏性など)の著しい発達、高度な運動スキルの発達
複雑な思考(論理的な思考、相手の気持ちを理解するなど)ができるようになる
・複雑なルールのある遊び
(自分達で問題解決、ルールを考える)
・ごっこ遊び
・社会的遊び

 

発達過程に応じて運動機能や精神機能が成長していき、それに伴い遊びの内容も変化していくことがわかります。

 

まとめ

子どもの遊びといっても、遊びのタイプや発達過程による変化がありました。

 

子どもは遊びの中から様々な経験をすることで、運動機能や精神機能を成長させていき、生活に必要なスキルを学んでいくのだと思います。

 

また、その成長がさらなる遊びの経験に活かされて、より成長につながるのではないかと思います。

 

<参考文献>

・ピーター・グレイ著、吉田新一朗訳、「遊びが学びに欠かせないわけー自立した学び手を育てる」築地書館、2020年

・大城昌平,儀間裕貴編集、「子どもの感覚運動機能の発達と支援」メジカルビュー社、2018年