理学療法士が行う姿勢評価とは

こんにちは、理学療法士の中村です。

10月下旬になり、肌寒い日が続くようになってきましたね。

さて、理学療法士は患者さんのリハビリテーションを行うにあたって、さまざまな身体評価を行います。

理学療法士が行う身体評価には、姿勢、動作、柔軟性、筋力、バランス、神経機能などがあります。

身体評価の1つである”姿勢評価”は、身体評価の最初に行われることが多いです。

今回は、理学療法士が行う姿勢評価についてお話ししたいと思います。

姿勢とは

姿勢は、疼痛、感情、ボディイメージ、身体機能、作業環境などさまざまな要因によって変化します。

良い姿勢は正常な関節の軸を維持しますが、良くない姿勢は、筋の短縮、筋力低下、関節軸の変化、関節に対する負担が増え、痛みや関節変性の原因になると考えられています。

特に、関節可動域の最終域での姿勢保持は、筋力を使っておらず関節組織による支持になるため、関節組織の負担を増大させます。

日常生活における立位姿勢、仕事・家事・育児などの作業中における立位姿勢は異なります。

姿勢を保持している時に痛みが誘発される場合は、姿勢について細かい情報を収集します。

理学療法士が行う姿勢評価

姿勢を評価するにあたって、痛みを回避している姿勢かどうか、姿勢を修正することはできるか、どういった姿勢のパターンか、下肢の長さの違いはないか、筋肉が硬くなっているところはないか、などを考慮しています。

評価は、後面、側面、前面、の3方向から確認します。

後面

肩甲骨・腸骨稜・肋骨-骨盤間距離・脊椎の弯曲・大転子・膝窩・距骨などを触診し、骨ランドーマークを指標に対称性・非対称性を評価します。

側面

ケンダルの姿勢分類に基づき、姿勢を分類します。PSIS、ASISを触診し骨盤の前後傾を評価し、胸椎・腰椎を触診し、脊椎の弯曲・段差の有無、下肢アライメントなどを評価します。

前面

骨ランドーマークを指標に対称性・非対称性を評価します。頭部の傾斜、上肢アライメント、下肢アライメント(O脚やX脚、つま先の向きなど)を評価します。

姿勢評価のポイント

姿勢を評価するにあたって、着衣が少ない状態、骨ランドマークが見える状態が望ましいです。

例えば、下肢アライメントにおいては膝のお皿などが見えることによって、膝のお皿が高い・低い、膝が反っている・曲がっている、膝と膝の間の距離(O脚の有無)などがすぐにわかります。

寒くなってくると厚着、ズボンの下にタイツを履くことが多くなってきますが・・・整形外科を受診、リハビリを行うにあたっては、膝の上までめくれる程度のゆったりとしたズボンでお越しください。

当院では着替えるスペースも設けていますので、 ぜひご利用ください。