こんにちは 理学療法士の小柳です。

 

今回の内容はタイトルの通り、足の中でも非常に大切な骨である

舟状骨(しゅうじょうこつ)についてのご紹介です。

 

足のアーチを支えるだけでなく、筋肉がついたりと重要な役割を果たしている舟状骨の

 

触り方や、Naviculra Drop Test・舟状骨につく筋肉のトレーニングをお伝えします。

 

ぜひ、靴下を脱いで一緒に触りながら練習してみましょう。

舟状骨とは?

まず、足の骨の数は、両足の足首より下で54個とも言われています。

 

身体の骨の数は200個程度と言われていることを考えると、

足の骨だけで本当にたくさんの骨がありますね。

 

これは、足が体重を支える能力があることや不安定なところ(不整地)などでも適応して、

運動や移動ができるように足の形がある程度自由に動くようにできているためです。

 

その中でもポイントとなる骨として要石(Key stone)と呼ばれる骨があるのですが、それが『舟状骨』です。

 

この骨には、後脛骨筋(後脛骨筋)が付着し内側縦アーチを支える機能があります。

 

内側縦アーチについては、以前のブログで『扁平足って知ってますか?』で解説していますので、

ぜひぜひ見てみてください。

舟状骨の触り方

では、そんな重要な舟状骨の触り方をお伝えします。

 

触りやすい方法は、内果(ないか)から指を真下に下ろして、最初に出っぱった部分に当たると思います。

 

踵の骨の一部:載距突起(さいきょとっき)から1-2cm前方に位置している骨が舟状骨です。

 

舟状骨は、以前のブログでも書いたことがありますが、

 

土踏まずを作っている内側縦アーチを構成する骨で、内側縦アーチの要(Key stone)となる骨です。

Navicular Drop Test

足を支える内側縦アーチの重要な評価の一つとして、Navicular Drop Test(NDT)と呼ばれるテストがあります。

 

このテストでは、非荷重(体重がかかってない)と荷重下(体重がかかっている)を比べて舟状骨が下方向へ下がるかを確認するテストです。

 

このテストで舟状骨が10mm以上低下すると、体重をかけた時に舟状骨が下方へ落ちている(土踏まずが潰れやすい)ということになります。

後脛骨筋のトレーニング

先ほどのNavicular Drop Testで内側縦アーチが潰れてしまう人でも、改善する方法があります。

 

それは、舟状骨を上へ引き上げる筋肉である後脛骨筋(こうけいこつきん)のトレーニングをすることです。

 

ここでは、トレーニング用のゴムを使用したエクササイズをご紹介します。

この運動は、リハビリに来られた患者さんにも行うことがあります。

 

トレーニング用のバンドがなければ、足を手で軽く抑えながらでも行うことができますので、

 

みなさんもやってみてください。

まとめ

今回は、内側縦アーチに重要な舟状骨の触り方・評価・エクササイズについてまとめました。

 

足にとっては支えとなる重要な骨や筋肉で、リハビリでも理学療法士が評価するポイントになる場所です。

 

当院では、足に詳しいスタッフが評価をさせていただきながら、エクササイズや必要に合わせた

 

オーダーメイドインソールの作成を行わせていただきます。

 

扁平足が気になっている方や足に痛みがある方など、どうぞお気軽に当院にご相談いただければと思います。

 

小柳