こんにちは、理学療法士の中束です。

 

最近、「以前は平気だった運動が大変になってきた」、「日常生活だけでも疲れるようになった」などと聞くことが多くあります。

 

とくにコロナ以降は、運動機会や外出頻度が減ったことでそのような状態になっている方もいるかと思います。

 

そのような場合、負荷と負荷耐容能のバランスが崩れているかもしれません。

負荷と負荷耐容能 

どの組織にも、痛みや傷害を伴わず負荷(Load)に耐えられる範囲があり、これを負荷耐容能( Capacity)といいます。

運動器疾患の発生は、組織のかかる負荷と組織の負荷耐容能のアンバランスが原因の1つと考えられています。

  

<負荷と負荷耐容能のアンバランス>

・組織の負荷耐容能を超える大幅な負荷が、急激に加わる場合 例)スポーツ外傷、転倒など

・組織の負荷耐容能を超える負荷が、持続的に加わり続ける場合 例)スポーツ障害など

・安静などにより負荷耐容能が低下することで、通常負荷でも組織に負荷がかかる場合 例)怪我後、運動不足など

・負荷を徐々に上げているが、組織の回復不足による負荷耐容能の低下している場合 例)栄養不足や睡眠不足など

 

普段激しいスポーツをする人が、日頃のトレーニングをするのはもちろんのことです。しかし、普段あまり激しく運動をしない方でも、日々の運動不足や日常生活でのストレスにより負荷がかかりやすい状態になってしまいます。

影響する要因は?

負荷と負荷耐容能のアンバランスに影響する要因としては、さまざまな因子が考えられます。

何か1つだけが原因となることもありますが、多くはこれらの要因の複数が影響していることがほとんどです。

理想は?

理想的な負荷と負荷耐容能のバランスとしては、負荷を徐々に上げることで組織が負荷に適応していき、高い負荷を加えていっても問題が起きずに運動やスポーツが継続できることです。その為には、”適切な負荷の運動を継続していく”必要があります。

 

適切な負荷の運動を継続してくには、身体機能面(柔軟性や筋力など)や運動やトレーニングの内容(運動強度、動作など)、日々の生活(栄養、睡眠など)などを見直していく必要があります。

 

当院では、理学療法士が身体機能面だけでなく、さまざまな視点からアドバイスをしていき運動が継続できるようにサポートしていきます。