背屈(はいくつ)とは、つま先を挙げる動き、また、下腿(すね)が前に動く動きです。

スポーツ動作では、背屈の可動域がとても大切です。背屈可動域制限が残ると足底、膝、股関節に負担がかるため、組織の修復を図りながら、痛みの程度に合わせて、足関節背屈の可動域の改善を行っていきます。

靭帯の損傷により関節のセンサーが弱くなり、バランスの低下が起こります。痛みのない範囲で、バランスエクササイズを行います。

可動域エクササイズ

立位)下腿三頭筋ストレッチ

  • 壁に両手をつき、足を前後に開く。
    *壁がなくても可能
  • 後ろ側の踵を床につけ、つま先まっすぐ、膝をしっかり伸ばす。

別法:台の上に足を乗せ、踵を台から下ろす。

通勤などでエスカレーターを使用する場合、このストレッチを行なってみてください。

 

別法:壁につま先を置く。

立膝)ヒラメ筋ストレッチ

  • 四つばい、片方の膝を立てる。
  • 身体を前に倒しながら、すねを前に傾ける。

足背屈セルフモビライゼーション

  • 椅子などに片足を乗せ、ホワイトテープ(38mm を2分割)を足首前面から踵に向かって2枚巻く。
  • 膝をつま先方向に倒して、5〜10秒止める。

別法:タオルの端を足首に当てる。術後などで術創部にテープが貼ってある時期などはタオルを当ててください。 

足関節エクササイズ

足趾屈曲&背屈:前脛骨筋

  • 座位にて、足趾を曲げる(グー)。
  • つま先を上げる。

回数・セット数の目安:10〜20回、3〜5セット

トゥスプレットアウト

  • 座位または立位にて、足の角度を90度にする。
  • 全ての指をそらし、小指、親指、第2〜4足趾の順につける。

難しい場合は、全ての指を上げて、親指だけ(または、小指だけ)をつける練習をしてください。できるようになったら、自分で第2〜4足趾を手で持つ、小指をつけて、次に、親指をつけましょう。

<参考動画(外部リンク)>

外がえし:腓骨筋

  • 座位、タオルの上に前足部を乗せる。
  • 足部内側(母趾)でタオルを外側に動かす(写真左:外がえし)。

アドバンス:セラバンド

 

前足部にセラバンドを巻き、足を小趾(小指)側に動かす。

指を動かしすぎない、膝が動かないように注意しましょう。腓骨筋が収縮すると、下腿の外側がくぼみます。

バランスエクササイズ

片脚立ち

Standing single leg lift

  1. 肩幅に立ち、大腿を持ち上げ、片足立ちを10秒保つ。
    両肩は水平、足全体で荷重、2番目の軸を意識する。

時間の目安:15〜60秒

大腿を持ち上げるのが難しい場合、踵を上げる。

片脚立ち&前後スイング

Standing single leg lift & Swing

  1. 足を肩幅に開いてに立ち、大腿を持ち上げ、片足立ちをとる。
    両肩は水平、足全体で荷重、2番目の軸を意識する。
  2. もう一方の下肢を前後に動かす。10回繰り返す。

両肩は水平、骨盤は動かないように注意する。

片脚立ちスイッチ

  1. 片足立ちになる。
  2. 足をすばやく変えて、反対側の足で片足立ちをする(足をいれかえる)。

アドバンス:2ステップ、3ステップなど

軸足の膝が曲がらない、腰がそらない、ように注意する。